北商 Q&A

 
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 商業高校はどのような勉強をするの?

 中学生の皆さん、将来の夢は何ですか? ある保険会社が発表した※1なりたい職業の中で、男子中学生は会社員・ITエンジニア(プログラマー)・公務員が上位を占めていました。また、女子中学生は会社員・公務員・看護師が上位を占めています。その他にも、動画投稿者やパティシエ等の記載があり、その時代の背景を感じる職業が並んでいました。皆さんが描く将来の夢と比較していかがでしたか。そこで最初の質問です。先ほども記載があった職業とは何でしょうか? 職業とは、「生計を維持するために、人が日々従事する仕事」を意味しています。具体的には、日々の暮らしのために、会社員や公務員、動画投稿者という立場でその内容の仕事をすることです。

 続いて質問です。どの職業にも共通して言えることがあります。それは何でしょうか?難しい質問でしたが、「すべてはビジネス活動(経済活動)の一環」ということが挙げられます。

 では、最後の質問です。ビジネス活動とは何でしょうか?   




 ないりたい職業の上位を占めたITエンジニア・プログラマーは、ゲームソフトやアプリ等の制作や開発で得た給料等で食費や生活に必要なサービスや物を消費します。また、ケーキ屋さんを経営すると、商品を仕入れて販売することにより、利益を得ます。会社が物やサービスを作り提供することで利益が生まれ、社員に給料を払ったり、税金を納めることによって経済は循環します。これが経済活動です。
 会社はこのような生産や消費といった経済活動を支えるために、毎日の売上(利益)の計算や記録を行ったり、数ヶ月先の代金支払いを約束する書類を作成したり、お金のやり取りを整理してまとめる等、沢山の業務を行っていて、これらは様々な法律によって定められています。

 
 商業高校は、将来皆さんが社会人となって適切なビジネス活動(経済活動)が行えるよう、社会で求められる知識や技術を普通教科と併せて学習する学校です。また、現代の社会は、コンピュータやスマートフォン、インターネット等の情報化の急速な普及により経済活動も地球規模に拡大し、日々進化していますので、これらの知識もしっかりと学習します。 
※1大人になったらなりたいもの(第一生命編) 【2021/3/17 第一生命保険会社発表Webにて掲載】
 

 商業高校は就職に有利?

 商業高校が普通高校と比べて大きく違うところは何でしょうか? それは就職して様々な業務を行うために役立つ知識・技能を3年間でしっかり勉強できるところです。また、資格は一生のライセンスと言われるほど、社会に出ると資格が役立ちます。在学中には国家資格や色々な資格取得に挑戦できることも大きな特徴です。具体的な例を挙げると以下のようなことがあります。


<会社の仕組が理解できます>

 起業方法(会社を作る方法)を学習するため、当座預金口座の開設、株式の発行、資金調達、商品の仕入や販売方法、代金決済など、物やお金の流れ、会社の仕組みが理解できます。


<ビジネスマナーが身に付きます>

 1年生では礼の基本動作を、2年生ではインターンシップで実体験を、3年生では「総合実践」の授業で本格的な顧客対応等のコミュニケーション方法を学習します。


<色々な資格取得に挑戦できます>

 商業高校では、在学中の資格取得を奨励しています。学科ごとに特に重点を置く検定試験を設定し、日々の授業や直前の対策講習など、合格までの指導体制を整えています。


 

 商業高校は進学できる?

 「就職に役立つ色々な知識も勉強したいけど、4年制大学にも進学したい」中学生の皆さんは、商業高校に入学すると大学には進学できないと思っていませんか?

 商業高校には、大学や短期大学からの指定校推薦や高度な資格取得による入学試験科目の一部免除などの制度があり、これらを利用した進学が可能です。また、このような制度は専門学校にも用意されているので、自分の将来のために色々な学校を選択することができます。